Amazonのサイトにて『銀色の獅子 -完全版-』を刊行しています。
完全版はwebで公開していたweb版の本編に外伝を含め、改訂・加筆したものです。
表紙は電子書籍版オリジナル、世界地図も制作し直したものを入れています。
それぞれの巻末にweb版未公開の掌編または外伝を収録。
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web版との相違点についてはこちらをご参照ください。
『EPUBテンプレート』ページはこちら へ。
(ほぼ同じ装丁の電子書籍本が作成できます)
デルフィンデル、バルディア、ランゴア――アスティニア三王国の緩衝地帯ともいうべきファルナハトを支配する盗賊の首領、銀の獅子。復讐を糧として生き延びた彼は、死刑執行人の異名を受け、己が望まぬままに多くの血を流し続ける。彼が行き着く先は死か、狂気か、それとも――。
中世時代のヨーロッパを模した架空の王国を舞台に、300人以上の登場人物とそれぞれの思惑や過去とを絡め、すべての命運に深く関わってゆく剣士を描いた長編本格ファンタジー。webで公開しているweb版の本編に外伝を含め、さらに改訂・加筆した完全版。
第一巻はプロローグと第一章を含み、巻末にweb版未公開の掌編を二編収録。
デルフィンデル王国の後継と認められてからほぼ一年の後、父王ガーランドよりファルナハトの盗賊の首領、銀の獅子との交渉を命じられたリュシエンヌ。警護の三人と共にファルナハトへと赴いた彼女を待ち受けていたのは、残忍なラバルドの盗賊グレイディルとその一味だった。危機に陥った彼等の前に、見事な青毛の馬に乗った銀髪の男が現れる。
本編の主人公であり、“ファルナハトの死刑執行人”と恐れられる銀の獅子とリュシエンヌとの初めての出会いを描く第二章。二人の出会いの前後に起きた出来事を綴った、web版未公開の外伝四編を巻末に収録。
銀の獅子が持つ技ドゥラートをめぐり彼の素性に疑いを持ったガーランド王はその確証を得るため、エルナンドにおいて剣術師範ホクラード卿と剣を交えるよう要求する。そのやり方に憤り、父王に反発して銀の獅子と共にファルナハトへ赴くことになるリュシエンヌは、そこで彼の真の姿を知り、彼に惹かれてゆく。
第三巻はデルフィンデルとファルナハトの二強剣士の対戦と、リアを舞台に心を通わせ合いながらもすれ違う男女主人公の姿を描く。また、銀の獅子と彼の愛馬プロスペルとの最初の出会いを綴った、web版未公開の外伝一編を巻末に収録。
内容的には完全版とweb版とに大きな違いはありません。
完全版は物語をより深く楽しみたいという方のための愛蔵版のようなもので、
web版では別々になっている本編と外伝の繋がりが密接になっており、
web版では明かされなかった部分も描かれています。
特に本編は十年以上前に書いたものが基本となっていることを考慮し、
細部の整合性を見直したうえで文章には全体にかなりの修正を入れています。
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なお、web版の第11章およびエピローグは最終的な完結ではありません。
完全版は外伝をほぼすべて本編に組み込むか巻末に収録し、
最終的にそれらを網羅したうえで第11章の後に
完結編としての『最終章』が追加される予定です。