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EPUB3テンプレートの使い方
第三版
(電書協仕様準拠版)

(最終更新日:2016/10/25、2019/02/05追記 *

電書協仕様準拠版のEPUB3テンプレートを使ってご自分の書籍を作成するための編集方法です。
テンプレートは「dc_template_01_winered_ep3_ebpaj_03.epub」を例に解説しています。
確認用のリーディングシステムは『Adobe Digital Editions』(※注)、各ファイルの編集には文字コードが「UTF-8(BOM無しを推奨)」で保存できるエディタを使用します。
あらかじめこれらを《使用ツール/参考ツール》の項目を参考にインストールしておいてください。

  1. EPUBファイルを解凍する
  2. 本文ページを整理する
    1. 不要なページを削除する
    2. 各ファイルの書籍名を差し替える
    3. 前付/後付の各ページの情報を差し替える
    4. 本文を整形する
    5. 本文ファイルを編集する
  3. 画像ページを編集する
    1. 〈p-cover.xhtml - 表紙ページ〉
    2. 〈p-backcover.xhtml - 裏表紙ページ〉
    3. 〈p-illustration - 挿絵ページ〉
  4. 目次ファイル「p-toc.xhtml」を編集する
  5. ナビゲーション用ファイル「navigation-documents.xhtml」を編集する
  6. 「standard.opf」ファイルを編集する
    1. UUIDを変更する
    2. 書籍情報を編集する
    3. <manifest>〜</manifest>内の画像ファイル情報を編集する
    4. <manifest>〜</manifest>内のxhtmlファイル情報を編集する
    5. <spine>〜</spine>内のファイルリストを編集する
  7. 「EpubCheck」で検証しEPUBファイルを作成する追記
  8. EPUBファイルをリーディングシステムで確認する

1. EPUBファイルを解凍する

  • 「dc_template_01_winered_ep3_ebpaj_03.epub」ファイルの拡張子epubをzipに変えて、各ファイルを解凍します。ここでは例として、Cドライブの「ebook」フォルダに「dc_template_01_winered_ep3_ebpaj_03.epub」ファイルを置き、ここに「files」フォルダを作ってその中に解凍するものとします。ファイル構成は以下のようになります。
  • 2016/10/25公開版(第三版)よりテンプレートのファイル名を変更しています。
              C:.
              └─ebook
                  │  dc_template_01_winered_ep3_ebpaj_03.epub
                  │
                  └─files
                      │  mimetype
                      │
                      ├─META-INF
                      │      container.xml
                      │
                      └─items
                          │  standard.opf ----------------- Package Document
                          │  navigation-documents.xhtml --- EPUB Navigation Document
                          │
                          ├─image(画像/abc順)
                          │    cover.jpg ---------------- 表紙
                          │    cover_b.jpg -------------- 裏表紙
                          │    deco_l.png --------------- 本扉ページワンポイント(大)
                          │    deco_s.png --------------- 奥付ページワンポイント(小)
                          │    illust_fix.jpg ----------- 挿絵(固定レイアウト/中央ページ表示用サンプル)
                          │    illust_fix_c.jpg --------- 挿絵(固定レイアウト/見開き中央ページ表示用サンプル)
                          │    illust_fix_l.jpg --------- 挿絵(固定レイアウト/左ページ表示用サンプル)
                          │    illust_fix_r.jpg --------- 挿絵(固定レイアウト/右ページ表示用サンプル)
                          │    illust_fix_s.jpg --------- 挿絵(固定レイアウト/横位置ページ表示用サンプル)
                          │    illust_ref.jpg ----------- 挿絵(リフロー型/キャプション付きページ用サンプル)
                          │    illust_ref_l.jpg --------- 挿絵(リフロー型/左ページ表示用サンプル)
                          │    illust_ref_r.jpg --------- 挿絵(リフロー型/右ページ表示用サンプル) 
                          │    ornament_l.png ----------- 本扉/奥付ページ共用ライン(下)
                          │    ornament_u.png ----------- 本扉/奥付ページ共用ライン(上)
                          │
                          ├─style(スタイルシート/abc順)
                          │    book-style.css ----------- リフロー型/リセット用
                          │    fixed-layout-jp.css ------ 固定レイアウト用
                          │    style-advance.css--------- リフロー型/論理方向や組み方向の混在などに対応(除外可)
                          │    style-check.css----------- リフロー型/Windowsのブラウザ確認用(納品時には読み込みを解除)
                          │    style-darkcurrant.css----- リフロー型/版元別スタイルセット
                          │    style-reset.css ---------- リフロー型/縦書き/横書き表示共用
                          │    style-standard.css-------- リフロー型/基本のスタイルセット
                          │
                          └─xhtml(本文ページ/ページ順)
                                p-cover.xhtml -------------- カバー
                                p-titlepage.xhtml ---------- 本扉
                                p-caution.xhtml ------------ 電子版用の注意書き
                                p-dedication.xhtml --------- 献辞
                                p-toc.xhtml ---------------- 目次
                                p-illustration.xhtml ------- 挿絵見本一覧
                                p-illust-ref-r.xhtml ------- 挿絵見本1 リフロー型/見開きの右ページ表示
                                p-illust-ref-l.xhtml ------- 挿絵見本2 リフロー型/見開きの左ページ表示
                                p-illust-ref.xhtml --------- 挿絵見本3 リフロー型/キャプション付きなりゆき表示
                                p-illust-fix.xhtml --------- 挿絵見本4 固定レイアウト/見開きの中央表示
                                p-illust-fix-s.xhtml ------- 挿絵見本5 固定レイアウト/見開きの中央ページ表示/画像横位置指定
                                p-illust-fix-r.xhtml ------- 挿絵見本6 固定レイアウト/見開きの右ページ表示
                                p-illust-fix-l.xhtml ------- 挿絵見本7 固定レイアウト/見開きの左ページ表示
                                p-illust-fix-c.xhtml ------- 挿絵見本8 固定レイアウト/見開きの中央表示
                                p-characters.xhtml --------- 登場人物
                                p-preface.xhtml ------------ まえがき
                                p-prologue.xhtml ----------- プロローグ
                                p-001-00.xhtml ------------- 扉(第一章)
                                p-001-01.xhtml ------------- 本文(第一章 第一節)
                                p-001-02.xhtml ------------- 本文(第一章 第二節)
                                p-epilogue.xhtml ----------- エピローグ
                                p-afterword.xhtml ---------- あとがき
                                p-credit.xhtml ------------- クレジット
                                p-colophon.xhtml ----------- 奥付
                                p-backcover.xhtml ---------- 裏表紙
          
  • なお、以下の解説で枠内に表示されているコードは、基本的に枠内をダブルクリックするとすべて選択状態となり、そのままコピーできます。

2. 本文ページを整理する

  • 『Adobe Digital Editions』を起動して「dc_template_01_winered_ep3_ebpaj_03.epub」ファイルをドラッグして開き、それぞれのページがどのように表示されているかを確認しておきます。
a. 不要なページを削除する
  • 「xhtml」フォルダ内にあるxhtmlファイルのうち、「献辞」「登場人物」「まえがき」など、使用しないページのファイルを削除します。「裏表紙」も不要であれば削除し、第一章第二節のダミーページ「p-001-02.xhtmll」も削除します。ただし、「献辞」ページは「謝辞」や「引用」等にも応用できるので、それらのページを作成するのであれば該当ページはとりあえず残しておいてください。また、ページを増やす作業は後の解説で行います。
  • 「挿絵」ページに関しては、画像がメインで入るページがまったく不要であれば、挿絵見本一覧ページの「p-illustration.xhtml」と、挿絵見本の「p-illust-***.xhtml」の8ページ分のファイルをすべて削除します。
b. 各ファイルの書籍名を差し替える
  • それぞれのxhtmlファイルにはタイトルとして書籍名が入っています。各ファイルをエディタで開き、9行目にある<title>〜</title>の書籍名をご自分の書籍名に差し替えます。これを「xhtml」フォルダに入っているすべてのxhtmlファイルに対して行います。以下は「まえがき」ページ(p-preface.xhtml)の例です。ここでは例として、「EPUB3版テンプレートの使い方」という書籍名に変更しています。

XHTML 文書の「<title>〜</title>」部分には、そのファイルに含まれる内容のタイトルを挿入します。複数の章を含む場合など、内容が一様でない場合は、各自ルールを決めて指示を出してください。特に指示がない場合は、作品名を挿入します。後述するパッケージ文書(OPF ファイル)の作品名情報を利用してください。メインタイトルと、サブタイトルやシリーズ名との間は、全角アキでつなぎます。ここに記されたタイトルがどのように利用されるかは、RS側の機能や考え方次第です。Web ブラウザの場合と同じように、画面のどこかに表示される可能性があります。読者の目に触れても大丈夫なように、入力された情報に間違いがないか注意してください。

―― 『電書協 EPUB 3 制作ガイド』より

            <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
            <!DOCTYPE html>
            <html
             xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
             xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops"
             xml:lang="ja"
             class="vrtl"
            >
            <head>
            <meta charset="UTF-8"/>
            <title>銀色の獅子 -テンプレート版- まえがき</title>
            <link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/book-style.css"/>
            </head>
          
            <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
            <!DOCTYPE html>
            <html
             xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
             xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops"
             xml:lang="ja"
             class="vrtl"
            >
            <head>
            <meta charset="UTF-8"/>
            <title>EPUB3版テンプレートの使い方 まえがき</title>
            <link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/book-style.css"/>
            </head>
          
c. 前付/後付の各ページの情報を差し替える
  • 「xhtml」フォルダ内の各xhtmlファイルに入っている、前付(まえづけ)/後付(あとづけ)の各ページをそれぞれ差し替えます(要は本文以外のページです)。以下が差し替えるファイルと差し替える箇所の例です。メインの本文やこれ以外のファイルについては後で作業しますのでそのままにしておきます。また、「目次」も後でまとめて作り直します。
〈p-titlepage.xhtml - 本扉ページ〉
  • 書籍名、副題、著者名を差し替えます。一行が長い場合は適当な箇所で<br/>で改行し、副題がない時は副題部分を削除します。差し替え後は、副題を削除し、著者名を連名にした例と、副題が書籍名の上と下にある例です。
  • 2016/10/25公開版(第三版)より画像のalt属性(代替テキスト)の内容を空白にしました。
            <div class="book-title">
            <p>銀色の獅子</p>
            </div>
            
            <div class="book-title-sub">
            <p>- テンプレート版−</p>
            </div>
            
            <div class="ornament-middle">
            <p><img src="../image/deco_l.png" alt=""/></p>
            </div>
            
            <div class="author">
            <p>Dark Currant</p>
            </div>
          
            <div class="book-title">
            <p>EPUB3版テンプレートの使い方</p>
            </div>
            
            <div class="ornament-middle">
            <p><img src="../image/deco_l.png" alt=""/></p>
            </div>
            
            <div class="author">
            <p>騨亜九 加蘭戸(著者)</p>
            <p>Dark Currant(原作者)</p>
            </div>
          
            <div class="book-title-sub">
            <p>黒房すぐりの簡単作成シリーズ</p>
            </div>
            
            <div class="book-title">
            <p>EPUB3版テンプレートの使い方</p>
            </div>
            
            <div class="book-title-sub">
            <p>〈改訂版〉</p>
            </div>
            
            <div class="ornament-middle">
            <p><img src="../image/deco_l.png" alt=""/></p>
            </div>
            
            <div class="author">
            <p>騨亜九 加蘭戸</p>
            </div>
          
〈p-dedication.xhtml - 献辞ページ〉
  • 基本的に文章を<p>〜</p>の間に入れ、<br/>で改行します。
            <div class="dedication">
            <p>執筆の時間を与えてくれた家族と、<br/>
            この小説を書き始めてから虹の橋へ旅立った六匹と、<br/>
            今もそばで和ませてくれている二匹の猫たちへ</p>
            </div>
          
            <div class="dedication">
            <p>すべての本好きへ捧ぐ</p>
            </div>
          
〈p-characters.xhtml - 登場人物ページ〉
  • 基本的に名前と説明を差し替えるだけです。グループ分けしない時は以下の「差し替え後」の例を参照してください。
            <h4 class="list-title gfont">デルフィンデル王国</h4>
            <div class="list-item">
            <p>ガーランド……国王/先王オデイルの第一子</p>
            <p>エレンディア……ガーランドの妃</p>
                         ------------
          
            <div class="list-item">
            <p>登場人物A……本編の主人公</p>
            <p>登場人物B……主人公の妻</p>
            <p>登場人物C……主人公の父</p>
                         ------------
          
〈p-preface.xhtml - まえがきページ〉
  • 基本的に文章を<p>〜</p>の間に入れ、<br/>で改行します。
  • 以下のオリジナルでは引用文を行末揃えにしているので、<div class="align-end">〜</div>の間に文を入れています。行の中央揃えにする場合は<div class="align-center">を使用します。
            <div class="main">
            
            <p>聖レヴェリオスよ<br/>
            我等が神、我等がすべての戦いを司る神よ<br/>
            あなたの御名において、我はここに誓う<br/>
            あなたの御心に従い、決してあなたの御名を汚さぬことを</p>
            
            <p><br/></p>
            
            <div class="align-end">
            <p>――神書による〈剣の誓い〉の言葉より</p>
            </div>
            
            </div>
          
            <div class="main">
            
            <p>テンプレートの例では最後に引用元が入っています<br/>
            引用元は下揃えで後ろ二文字空きになります<br/>
            横書き表示の場合は右揃えで右二文字空きです。<br/>
            引用元等がない場合はこのようになります</p>
            
            </div>
          
〈p-credit.xhtml - クレジットページ〉
  • 基本的に名前等を入れ替えるだけです。二人以上の場合は間に<p><br/></p>を入れて一行空きにし、並べていきます。
            <div class="credit">
            <p>カバー・口絵・デザイン/Dark Currant</p>
            </div>
          
            <div class="credit">
            <p>Dark Currant/作<br/>
            ○○生まれ。○○在住。代表作は『○○○○』『○○○○』など。</p>
            
            <p><br/></p>
            
            <p>騨亜九 加蘭戸/カバーイラスト・口絵<br/>
            ○○生まれ。○○在住。『○○○○』などを手がける。</p>
            </div>
          
〈p-afterword.xhtml - あとがきページ〉
  • 基本的に文章を<p>〜</p>の間に入れ、<br/>で改行していきます。このテンプレートでは「あとがき」ページにコーディング例が載っていますが、その部分はすべて削除し内容をご自分のものに差し替えます。文章が長い場合は、次の『2-d. 本文を整形する』で文章を整形してから入れてください。
〈p-colophon.xhtml - 奥付ページ〉
  • 「作品名」「副題」「著者名」「著作権情報」「発行日」「発行者」「発行者情報」を入れ替えます。「著者」などの項目が二行以上の場合は<p>〜</p>行を増やし、または一行が長い場合は適当な箇所で<br/>で改行します。「副題」は「作品名」の上部に入れたり、上下に入れたりして編集します。「副題」がない時は<div class="book-title-sub">〜</div>を丸ごと削除してください。
  • 著作権表示は「(C) 2013 Dark Currant」のように著作権マークと初版年と名前のみで構成しています(基本的にこれだけで可)。「©」と「(C)」は同じ意味なのでどちらでも可。差し替え前の例にあるように「2013年1月12日 初版、2016年3月15日 第二版」のような場合は、「(C) 2013-2016 Dark Currant」とすることもできます。
  • 初版年と名前の順序は特に決められていないので、『KADOKAWA-EPUB 制作仕様』で公開されているテンプレートでは「(C) Dark Currant 2016」のように記述しています。
  • 2016/10/25公開版(第三版)より画像のalt属性(代替テキスト)を空白に変更し、著作権表示の「©」を「(C)」に変更、更新年も削除し、「All Rights Reserved.」もはずしています。
            <div class="ornament-upper">
            <p><img src="../image/ornament_u.png" alt=""/></p>
            </div>
            
            <div class="book-title">
            <p>銀色の獅子</p>
            </div>
            
            <div class="book-title-sub">
            <p>−テンプレート版−</p>
            </div>
            
            <div class="ornament-middle">
            <p><img src="../image/deco_s.png" alt=""/></p>
            </div>
            
            <div class="author">
            <p>著者 Dark Currant</p>
            </div>
            
            <div class="copyright">
            <p>(C) 2013 Dark Currant</p>
            </div>
            
            <div class="release-date">
            <p>2013年1月12日 初版</p>
            <p>2016年10月15日 第三版</p>
            </div>
            
            <div class="publisher-data link_none_underline">
            <p>EPUB版制作/発行</p>
            <p>『Dark Currant's Novels Site』</p>
            <p><a href="http://www.darkcurrant.com/">http://www.darkcurrant.com/</a></p>
            </div>
            
            <div class="ornament-lower">
            <p><img src="../image/ornament_l.png" alt=""/></p>            
            </div>
          
            <div class="ornament-upper">
            <p><img src="../image/ornament_u.png" alt=""/></p>            
            </div>
            
            <div class="book-title-sub">
            <p>黒房すぐりの簡単作成シリーズ</p>
            </div>
            
            <div class="book-title">
            <p>EPUB3版テンプレートの使い方</p>
            </div>
            
            <div class="ornament-middle">
            <p><img src="../image/deco_s.png" alt=""/></p>
            </div>
            
            <div class="copyright">
            <p>著者 Dark Currant</p>
            <p>著者 騨亜九 加蘭戸</p>
            </div>
            
            <div class="copyright">
            <p>(C) 2016 黒房すぐり</p>
            </div>
            
            <div class="release-date">
            <p>2016年10月15日 初版</p>
            </div>
            
            <div class="publisher-data link_none_underline">
            <p>EPUB版制作/発行</p>
            <p>騨亜九 加蘭戸社</p>
            <p><a href="http://www.hogehoge_dc.com/">東京都騨亜区加蘭戸町1-1-1</a></p>
            </div>
            </div>
            
            <div class="ornament-lower">
            <p><img src="../image/ornament_l.png" alt=""/></p>            
            </div>
          
〈その他の前付/後付ページ〉
  • 前付/後付ページには他に以下のような種類があります。いずれも「献辞」「まえがき」「挿絵」ページの体裁を応用できるので、該当ファイルをコピーし、別名を付けて必要ページを作成してから、これまでと同じ要領で内容を入れ替えてください。
    • 「(巻頭や本文の前に入れる)口絵(frontispiece)」
      「(本文中に入れる)挿絵(illustration)」
      「(著者以外による)前書き(foreword)」
      「(著者による)前書き(preface)」
      「献辞(dedication)」
      「謝辞(acknowledgement)」
      「引用(epigraph)」
d. 本文を整形する
  • まず、ご自分で使用する本文が入ったファイルをエディタで開き、テンプレートの本文ファイルの内容を参考にしながら整形します。本文は一段落ごとに「<p>〜</p>」で囲み、一行空きには「<p><br/></p>」を入れていきます。エディタの置換機能を利用して一括で変換することをお勧めします。下の例では2、4、6行目に空の段落が入っていますが、これは見やすくするための見かけ上の段落なので、入れても入れなくても表示には影響しません。また、本文を一から作成する場合も同様の体裁で入力してください。
            <p> デルフィンデル王国で行われる剣闘大会は、アスティニアでは最も人気のある行事のひとつだった。</p>
            
            <p> 希望すれば誰でも参加を許される。それは国の内外を問わず広く優秀な人材を集めようとするガーランド王の意向の表れでもあった。</p>
            
            <p><br/></p>
            
            <p> この剣闘大会での規則はただひとつ、相手を殺さぬこと――ただそれのみだった。剣闘大会でその腕を認められれば傭兵として高額で雇われることも可能である。</p>
          
  • または、『Sigil』の自動整形機能を利用してコピーする方法もあります(※注)。『EPUB2版テンプレートの使い方』ページの『06-b. 第一節ページを編集する』の項目を参照してください。ただし、この方法だと</p>の後に段落が入らず、校正時に見づらくなってしまいます。表示に影響はありませんが、気になる場合は、エディタの置換機能を利用して</p>の後に段落を入れるか、『Sigil』を使用するより『でんでんコンバーター』などのオンラインサービスを利用した方が楽かもしれません(ここでは使用方法は割愛します)。
  • 本文中のルビや傍点、アンダーライン、字下げ等の主なコーディングに関しては、あとがきページ「p-afterword.xhtml」内にまとめて解説してあります。それ以外のコーディングに関しては、『電書協 EPUB 3 制作ガイド』に付属のテンプレート等を参考にしてください。
e. 本文ファイルを編集する
  • 本文の整形がすべて終わったら、まず章のタイトルを変更します。エディタで第一章ページ「p-001-00.xhtml」ファイルを開き、第一章または第一章に相当するタイトルをご自分のものに差し替えます。ここでは例として、「その一」という章のタイトルに変更しています。
            <div class="h-indent-4em">
            <h1 id="001-00">その一</h1>
            </div>
          
  • 次に本文用のxhtmlファイルを用意します。まず、エディタで「p-001-01.xhtml」ファイルを開き、第一節または第一節に相当するタイトルをご自分のものに差し替えてから、ダミーの本文をすべて削除して一度上書き保存します。このファイルを元に第一章分のファイルを必要な数だけコピーし、ファイル名を「p-001-02.xhtml」「p-001-03.xhtml」「p-001-04.xhtml」……と揃えていきます。次に第二章が続く場合はもうひとつ多くファイルをコピーし、第二章用本文のコピー元として残しておきます。下の例では、第一節のタイトルを「ファイルの解凍」としています。
            <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
            <!DOCTYPE html>
            <html
             xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
             xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops"
             xml:lang="ja"
           class="vrtl"
            >
            <head>
          <meta charset="UTF-8"/>
            <title>銀色の獅子 -テンプレート版- 第一章 第一節</title>
            <link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/book-style.css"/>
            </head>
            <body class="p-text">
            <div class="main">
          
            <h2 id="p-001-01">ファイルの解凍</h2>

                         〜〜 この間のダミー本文を削除する 〜〜

            </div>
            </body>
            </html>
          
  • 再度「p-001-01.xhtml」ファイルをエディタで開き、ご自分の第一章第一節分に相当する本文をコピーして、上の「〜〜 この間のダミー本文を削除する 〜〜」部分にペーストしてから保存します。
  • 次に「p-001-02.xhtml」を開きます。「p-001-01.xhtml」と同様に第二節または第二節分に相当するタイトルを変更し、本文をコピー&ペーストしますが、今度は見出しに付けているアンカー名(「id="xxxxx"」の「xxxxx」部分)も変更します。アンカー名は必ずしも連番になっている必要はなく、半角英数字であれば自由に付けられますが、ひとつのファイルの中で同じ名前を違う箇所に指定しないようにします。
            
            <body class="p-text">
            <div class="main">
            
            <h2 id="p-001-02">ファイルの編集</h2>
            
            <p> 主に目次などからジャンプするためのページ内のリンク先を示します。アンカー名は必ずしも連番になっている必要はなく、半角英数字であれば自由に付けられます。</p>
            
            </div>
            </body>
            </html>
          
  • 同様にして、第二章分、第三章分……と必要なファイルを作成していきます。また、「プロローグ」「エピローグ」ページも本文と同様の作業で文章を入れ替えます。ページの構成をすべて整えた後で、それに合わせて見出しとアンカー名も揃えます。
  • このテンプレートの例では見出し用のアンカー名が以下のようなナンバリングになっています。本文より前にあるページは「id="f-xxx"」、本文は「id="p-xxx-xx"」、本文より前にあるページは「id="b-xxx"」としています。カバーや本扉などにも便宜上、アンカーを通しで割り振り、「プロローグ」と「エピローグ」ページも本文の一部として扱っています。これは一例なので、ご自分の書籍の内容に合わせて増減、または変更してください。
  • 「※リンクなし」としてあるページは、このテンプレートではとりあえずファイル中にアンカーの指定を入れていません。主に目次から飛ぶためのリンク用なので、これらのページは一般に目次には表示しないためです。必要であればご自分で入れてください。
            #f-000     p-cover.xhtml -------------- カバー                 ※リンクなし
            #f-001     p-titlepage.xhtml ---------- 本扉                   ※リンクなし
            #f-002     p-caution.xhtml ------------ 電子版用の注意書き     ※リンクなし
            #f-003     p-dedication.xhtml --------- 献辞                   ※リンクなし
            #f-004     p-toc.xhtml ---------------- 目次                   ※リンクなし
            #f-005     p-illustration.xhtml ------- 挿絵
            #f-006     p-characters.xhtml --------- 登場人物
            #f-007     p-preface.xhtml ------------ まえがき               ※リンクなし
            #p-000-00  p-prologue.xhtml ----------- プロローグ
            #p-001-00  p-001-00.xhtml ------------- 扉(第一章)
            #p-001-01  p-001-01.xhtml ------------- 本文(第一章 第一節)
            #p-001-02  p-001-02.xhtml ------------- 本文(第一章 第二節)
            #p-001-03  p-001-03.xhtml ------------- 本文(第一章 第三節)
                          〜〜〜〜〜〜
            #p-002-00  p-002-00.xhtml ------------- 扉(第二章)
            #p-002-01  p-002-01.xhtml ------------- 本文(第二章 第一節)
            #p-002-02  p-002-02.xhtml ------------- 本文(第二章 第二節)
                            〜〜〜〜〜〜
            #p-900-00  p-epilogue.xhtml ----------- エピローグ
            #b-002     p-afterword.xhtml ---------- あとがき
            #b-003     p-credit.xhtml ------------- クレジット              ※リンクなし
            #b-004     p-colophon.xhtml ----------- 奥付                    ※リンクなし
            #b-005     p-backcover.xhtml ---------- 裏表紙                  ※リンクなし
          
  • 「ガイド」部分「<guide>〜</guide>」は廃止されたとのことなので、ここでは記述しません。

3. 画像ページを編集する

  • 「表紙」「裏表紙」「扉」「奥付」ページなどに使用する画像ファイルをご自分のものに差し替えます。必要な画像ファイルはすべて「image」フォルダにコピーします。
  • 「挿絵」ページに関しては、「image」フォルダ内の挿絵サンプル画像「illust_*****.jpg」の8つのファイルはすべて削除します。
〈p-cover.xhtml - 表紙ページ〉
  • 表紙ページは固定レイアウトで記述しています。表紙の画像ファイル名は「cover.jpg」で統一することが推奨されているため、テンプレートと天地左右のサイズが同じ画像に差し替える場合は、このページは特に編集する必要はありません。
  • 天地左右のサイズが違う画像に差し替える場合は、天地左右サイズを三箇所、ご自分の使用する画像サイズの数値に変更してください。以下は表紙に1200×1600ピクセルの画像ファイルを使用した例です。
  • 2016/10/25公開版(第三版)より画像をimg指定(リフロー型)からsvg指定(固定レイアウト)に変更しました。
            <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
            <!DOCTYPE html>
            <html
             xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
             xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops"
             xml:lang="ja"
            >
            <head>
            <meta charset="UTF-8"/>
            <title>EPUB3版テンプレートの使い方 表紙</title>
            <link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/fixed-layout-jp.css"/>
            <meta name="viewport" content="width=1200, height=1600"/>
            </head>
            <body>
            <div class="main">
            
            <svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.1"
             xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
             width="100%" height="100%" viewBox="0 0 1200 1600">
            <image width="1200" height="1600" xlink:href="../image/cover.jpg"/>
            </svg>
            
            </div>
            </body>
            </html>
          
〈p-backcover.xhtml - 裏表紙ページ〉
  • 裏表紙ページは表紙ページと同様に固定レイアウトで記述しています。ただし、表紙ページとは違い、裏表紙の画像ファイル名「cover_b.jpg」は特に推奨されていないので、ファイル名を変更することもできます。ファイル名を変更せず、テンプレートと天地左右のサイズが同じ画像に差し替える場合は、このページは特に編集する必要はありません。
  • 天地左右のサイズが違う画像に差し替える場合は、天地左右サイズを三箇所、ご自分の使用する画像サイズの数値に変更してください。
  • 以下は裏表紙に1600×2560ピクセルの画像ファイル「backcover.jpg」を使用した例です。
            <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
            <!DOCTYPE html>
            <html
             xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
             xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops"
             xml:lang="ja"
            >
            <head>
            <meta charset="UTF-8"/>
            <title>EPUB3版テンプレートの使い方 裏表紙</title>
            <link rel="stylesheet" type="text/css" href="../style/fixed-layout-jp.css"/>
            <meta name="viewport" content="width=1600, height=2560"/>
            </head>
            <body>
            <div class="main">
            
            <svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.1"
             xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink"
             width="100%" height="100%" viewBox="0 0 1600 2560">
            <image width="1600" height="2560" xlink:href="../image/backcover.jpg"/>
            </svg>
            
            </div>
            </body>
            </html>
          
〈p-illustration - 挿絵ページ〉
  • 2016/10/25公開版(第三版)より挿絵画像の見本ページを増やしました。
  • 口絵、挿絵など本文中に画像が単独で入るページは「p-illustration.xhtml」の解説を参考にして、「p-illust-*****.xhtml」の8例のテンプレートから最適な指定のものを選び、画像のファイル名をご自分のものと差し替えてファイル名も変更します。この時、元となったテンプレートのファイル名をメモしておいてください。具体的な表示指定は「standard.opf」内にそれぞれのファイル名と共に記述されているので、『d. <manifest>〜</manifest>内のxhtmlファイル情報を編集する』と『e. <spine>〜</spine>内のファイルリストを編集する』で作業する時に必要となります。
  • img(リフロー型)で記述する場合はファイル名を変更するだけで、差し替える画像の天地左右のサイズが違っても記述を書き換える必要はありません。
  • svg(固定レイアウト)で記述する場合は、〈p-backcover.xhtml - 裏表紙ページ〉を参考に三箇所の数値を入れ替え、必要に応じて画像ファイル名を変更します。
  • 以下はimg(リフロー型)で記述した「p-illust_ref-r.xhtml」を元にして、ファイル名を「p-illust-01.xhtml」、画像ファイル名を「illust-01.jpg」と変更した例です。
            <body class="p-image">
            <div class="main align-center">
            
            <p><img class="fit" src="../image/illust_ref_r.jpg" alt=""/></p>
            
          
            <body class="p-image">
            <div class="main align-center">
            
            <p><img class="fit" src="../image/illust-01.jpg" alt=""/></p>
            
          
  • キャプション付きの画像ページにする場合は「p-illust-ref.xhtml」を編集します。キャプションを左揃えにする場合は<div class="align-start">、右揃えにする場合は<div class="align-end">、何も入れなければ中央揃えとなります。
  • 以下は「p-illust_ref.xhtml」を元にして、ファイル名を「p-illust-01.xhtml」、画像ファイル名を「illust-01.jpg」と変更した例です。
            <div class="main align-center">
            
            <p><img class="fit" src="../image/illust_ref.jpg" alt=""/></p>
            
            <div class="caption">
            <div class="align-start">
            <p><a href="p-001-01.xhtml#illust-01">王の言う“彼”とはファルナハトの盗賊の首領のことだった。</a></p>
            </div>
            <div class="align-end">
            <p>――<a href="p-001-01.xhtml#illust-01">「デルフィンデル」</a>より</p>
            </div>
            </div>
            
            </div>
          
            <div class="main align-center">
            
            <p><img class="fit" src="../image/illust-01.jpg" alt=""/></p>
            
            <div class="caption">
            <p><a href="p-001-01.xhtml#illust-01">キャプション文が長い時は、なりゆきで複数行になります。</a></p>
            </div>
            
            </div>
          
  • また、必要に応じて、キャプション文から本文の該当箇所に飛べるようアンカー(「#xxxxx」の部分)を付けてリンクします。ここではアンカー名を仮に「#illust-01」として、第一章第一節のページ「p-001-01.xhtml」内の該当文に記述しています。
            <p> <span id="illust-01">王の言う彼≠ニはファルナハトの盗賊の首領のことだった。</span>長くその地位にあったグールドンという男の死後その後を継いだ若者で、銀の獅子≠ニいう名で呼ばれていること以外、彼についてわかっていることはほとんどない。</p>
          
  • 本文とリンクしない場合は、<a href="p-001-01.xhtml#illust-01">と</a>を削除します。
            <div class="main align-center">
            
            <p><img class="fit" src="../image/illust-01.jpg" alt=""/></p>
            
            <div class="caption">
            <p>キャプション文が長い時は、なりゆきで複数行になります。</p>
            </div>
            
            </div>
          
  • オリジナルの「p-illust-ref.xhtml」では引用文と引用元の両方に同じリンクを付けていますが、これは一例で、挿絵のキャプションに関しては特にこうしなければならないという推奨はありません。また、脚注とは違うので、本文から挿絵ページへ戻るためのリンクも付けていません。
  • 「p-illust-ref.xhtml」で使用している画像ファイル「illust_ref.jpg」は、他の挿絵見本ページと見栄えを揃えるために、天地サイズを他の見本ページの画像の天地サイズより100ピクセル小さく作成しています。また、基本のCSSには画像とキャプションの泣き別れを防ぐための指定(page-break-inside: avoid)が入っていますが、リーディングシステムによってはキャプションが次のページに送られてしまうことがあります。
  • 必要な数の挿絵ページのファイルを整えたら、挿絵見本一覧ページの「p-illustration.xhtml」と、挿絵見本の「p-illust-***.xhtml」の8ページ分のファイルはすべて削除します。

4. 目次ファイル「p-toc.xhtml」を編集する

  • 書籍の一部として表示させるこの目次ページは不要であれば削除することもできます。削除した場合はこの項目は飛ばしてください。
  • まず、目次をどのように表示させるかを決めます。このテンプレートではリンク付きの文字列を『傍線なし/文字色は本文と同色、hover/focus/active時は灰色』にしています。『電書協 EPUB 3 制作ガイド』付属のテンプレートでは『青色傍線あり/文字色は常に青』がデフォルトの指定になっているので、これに戻したい時は《制作のヒント》を参照してください。
  • このテンプレートでは「あとがき」等を小さいフォントにしてありますが、小さくしたくない場合は、項目をはさんでいる<span class="font-0em90">と</span>を削除します。
  • また、各項目を<p>〜</p>で指定しているので、通し番号等を振りたい場合は手動でひとつひとつ入れていく必要があります。
  • 次に表示させる項目を決めます。「p-toc.xhtml」は書籍中で目次ページとして内容が表示されるファイルなので、目次ページの中に「目次」自体の項目は含めません。
  • 「p-toc.xhtml」ファイルをエディタで開き、17行目以下の項目を編集して、表示させたいページのみリストに載せます。また、ファイル名にはアンカー名(“#”以下の半角英数字)を併記します。
  • 以下は「xhtml」フォルダの中のファイル(表示される順)と、「p-toc.xhtml」の記述例です。一般的な書籍では、「カバー」「本扉」「電子版用の注意書き」「献辞」「まえがき」「クレジット」「奥付」「裏表紙」等は目次に表示させないのが普通なので、ここでは入れていません。
  • 挿絵ページに関しては、画像のみのページには画像に直接リンクすることが推奨されていないので、この例ではファイル名のみのリンクとしています(参照:『KADOKAWA-EPUB制作仕様』について)。
           └─Text(本文ページのファイル例/表示させるページ順)
                             p-cover.xhtml -------------- カバー
                             p-titlepage.xhtml ---------- 本扉
                             p-caution.xhtml ------------ 電子版用の注意書き
                             p-dedication.xhtml --------- 献辞
                             p-toc.xhtml ---------------- 目次(※このファイル)
                             p-illust-01.xhtml ---------- 挿絵1
                             p-illust-02.xhtml ---------- 挿絵2
                             p-illust-03.xhtml ---------- 挿絵3
                  #f-006     p-characters.xhtml --------- 登場人物
                             p-preface.xhtml ------------ まえがき
                  #p-000-00  p-prologue.xhtml ----------- プロローグ
                  #p-001-00  p-001-00.xhtml ------------- 扉(第一章)
                  #p-001-01  p-001-01.xhtml ------------- 本文(第一章 第一節)
                  #p-001-02  p-001-02.xhtml ------------- 本文(第一章 第二節)
                  #p-001-03  p-001-03.xhtml ------------- 本文(第一章 第三節)
                  #p-001-04  p-001-04.xhtml ------------- 本文(第一章 第四節)
                  #p-002-00  p-002-00.xhtml ------------- 扉(第二章)
                  #p-002-01  p-002-01.xhtml ------------- 本文(第二章 第一節)
                  #p-002-02  p-002-02.xhtml ------------- 本文(第二章 第二節)
                  #p-900-00  p-epilogue.xhtml ----------- エピローグ
                  #b-002     p-afterword.xhtml ---------- あとがき
                             p-credit.xhtml ------------- クレジット
                             p-colophon.xhtml ----------- 奥付
                             p-backcover.xhtml ---------- 裏表紙
        
            <h2>目次</h2>
            
            <p><a href="p-illust-01.xhtml">挿絵1</a></p>
            <p><a href="p-illust-02.xhtml">挿絵2</a></p>
            <p><a href="p-illust-03.xhtml">挿絵3</a></p>
            <p><a href="p-characters.xhtml#f-006">登場人物</a></p>
            <p><a href="p-prologue.xhtml#000-00">プロローグ</a></p>
            
            <p><br/></p>
            
            <p><a href="p-001-00.xhtml#001-00">その一</a></p>
            <div class="start-2em">
              <p><a href="p-001-01.xhtml#001-01">ファイルの解凍</a></p>
              <p><a href="p-001-02.xhtml#001-02">ファイルの編集</a></p>
              <p><a href="p-001-03.xhtml#001-03">ファイルの追加</a></p>
              <p><a href="p-001-04.xhtml#001-04">ファイルの削除</a></p>
            </div>
            
            <p><br/></p>
            
            <p><a href="p-002-00.xhtml#002-00">その二</a></p>
            <div class="start-2em">
              <p><a href="p-002-01.xhtml#002-01">目次ファイルの編集</a></p>
              <p><a href="p-002-02.xhtml#002-02">ファイルの圧縮</a></p>
            </div>
            
            <p><br/></p>
            
            <p><a href="p-epilogue.xhtml#900-00">エピローグ</a></p>
            <p><a href="p-afterword.xhtml#b-002"><span class="font-0em90">あとがき</span></a></p>
            
            </div>
            </body>
            </html>
          

5. ナビゲーション用ファイル「navigation-documents.xhtml」を編集する

  • 「navigation-documents.xhtml」はEPUB3で移動メニューなどから使用されるナビゲーション用のファイルです。『電書協 EPUB 3 制作ガイド』 によると、「版元から特に指示がないかぎり、カバーページ、目次ページ、奥付ページへのリンクのみとする」とあるので、電書協推奨の記述にしたい場合は以下の記述例に差し替えてください。

  • リンク項目やリストの階層構造は作品内容により変更
  • 版元から特に指示がないかぎり、カバーページ、目次ページ、奥付ページへのリンクのみとする
  • ナビゲーション文書中にリンク以外の項目を含められるかどうかは、本仕様ではサポートしない
  • ナビゲーション文書の表示のされ方については、RS に一任するものとする
  • ナビゲーション文書を本文内の目次ページとしても表示させる場合は、後述する本文ページなどの例を参考に、スタイルシートの指定等を挿入すること

―― 『電書協 EPUB 3 制作ガイド』より

            <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
            <!DOCTYPE html>
            <html
             xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
             xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops"
             xml:lang="ja"
            >
            <head>
            <meta charset="UTF-8"/>
            <title>Navigation</title>
            </head>
            <body>
            
            <nav epub:type="toc" id="toc">
            <h1>Navigation</h1>
            <ol>
            <li><a href="xhtml/p-cover.xhtml">表紙</a></li>
            <li><a href="xhtml/p-toc.xhtml">目次</a></li>
            <li><a href="xhtml/p-colophon.xhtml">奥付</a></li>
            </ol>
            </nav>
            
            </body>
            </html>
          
  • ただし、リーディングシステムによっては各ページへのリンクがあった方が読者の便宜をはかれる可能性があるので、このテンプレートではひととおりのページをすべて入れてあります。移動メニューに表示させたくないページの記述は削除してください。以下はページを第二章まで増やした場合の「navigation-documents.xhtml」の例です。
  • 挿絵ページに関しては、画像のみのページには画像に直接リンクすることが推奨されていないので、この例ではファイル名のみのリンクとしています(参照:『KADOKAWA-EPUB制作仕様』について)。
            <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
            <!DOCTYPE html>
            <html
             xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"
             xmlns:epub="http://www.idpf.org/2007/ops"
             xml:lang="ja"
            >
            <head>
            <meta charset="UTF-8"/>
            <title>Navigation</title>
            </head>
            <body>
            
            <nav epub:type="toc" id="toc">
            <h1>Navigation</h1>
            <ol>
              <li><a href="xhtml/p-cover.xhtml">表紙</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-titlepage.xhtml">本扉</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-caution.xhtml">電子版用の注意書き</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-dedication.xhtml">献辞</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-toc.xhtml">目次</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-illust-01.xhtml">挿絵1</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-illust-02.xhtml">挿絵2</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-illust-03.xhtml">挿絵3</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-characters.xhtml#f-006">登場人物</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-/preface.xhtml">まえがき</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-prologue.xhtml#p-000-00">プロローグ</a></li>
              <li>
                <a href="xhtml/p-001-00.xhtml#p-001-00">その一</a>
                <ol>
                  <li><a href="xhtml/p-001-01.xhtml#p-001-01">ファイルの解凍</a></li>
                  <li><a href="xhtml/p-001-02.xhtml#p-001-02">ファイルの編集</a></li>
                <li><a href="xhtml/p-001-03.xhtml#p-001-03">ファイルの追加</a></li>
                  <li><a href="xhtml/p-001-04.xhtml#p-001-04">ファイルの削除</a></li>
                </ol>
              </li>
              <li>
                <a href="xhtml/p-002-00.xhtml#p-002-00">その二</a>
                <ol>
                  <li><a href="xhtml/p-002-01.xhtml#p-002-01">目次ファイルの編集</a></li>
                  <li><a href="xhtml/p-002-02.xhtml#p-002-02">ファイルの圧縮</a></li>
                </ol>
              </li>
              <li><a href="xhtml/p-epilogue.xhtml#p-900-00">エピローグ</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-afterword.xhtml#b-002">あとがき</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-credit.xhtml">クレジット</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-colophon.xhtml">奥付</a></li>
              <li><a href="xhtml/p-backcover.xhtml">裏表紙</a></li>
            </ol>
            </nav>
            
            <nav epub:type="landmarks" id="guide">
            <h1>Guide</h1>
            <ol>
            <li><a epub:type="cover" href="xhtml/p-cover.xhtml">表紙</a></li>
            <li><a epub:type="toc" href="xhtml/p-toc.xhtml">目次</a></li>
            <li><a epub:type="bodymatter" href="xhtml/p-titlepage.xhtml">本編</a></li>
            </ol>
            </nav>
            
            </body>
            </html>
          
  • なお、「navigation-documents.xhtml」ファイル内のguideの記述はEPUB2用ですが、リーディングシステムによりまだ使用するものがあるので残してあります。不要であれば削除してください。

6. 「standard.opf」ファイルを編集する

  • すべての必要なファイルが整ったら、その内容に合わせて「standard.opf」ファイルの記述を変更します。
a. UUIDを変更する
  • 「standard.opf」ファイル内のUUID(Unique User ID) を変更します。UUIDはその書籍固有の識別子で、ここでは『Sigil』を利用してUUIDを自動生成します。
  • 『Sigil』を起動し、左の「Book Browser」にツリー表示されているファイルから「content.opf」をダブルクリックしてコードを表示させ、UUID をコピーしておきます。UUIDは「新規作成」する度に違うものが自動的に生成されます。以下の例では「9dca9f66-3587-47fd-8e24-d0e153cc4fb2」がUUIDとなります。
            <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
            <package version="2.0" unique-identifier="BookId" xmlns="http://www.idpf.org/2007/opf">
              <metadata xmlns:opf="http://www.idpf.org/2007/opf" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/">
                <dc:identifier opf:scheme="UUID" id="BookId">urn:uuid:9dca9f66-3587-47fd-8e24-d0e153cc4fb2</dc:identifier>
                <dc:language>en</dc:language>
                <dc:title>[No data]</dc:title>
              </metadata>
              <manifest>
                <item id="ncx" href="toc.ncx" media-type="application/x-dtbncx+xml"/>
                <item id="Section0001.xhtml" href="Text/Section0001.xhtml" media-type="application/xhtml+xml"/>
              </manifest>
              <spine toc="ncx">
                <itemref idref="Section0001.xhtml"/>
              </spine>
              <guide>
              </guide>
            </package>
          
  • 「dc_template_01_winered_ep3_ebpaj_03.epub」を解凍してできた「standard.opf」ファイルをエディタで開き、31行目のUUID「063517a2-83c7-4fe6-a94c-1b86c53d6b08」を先ほどコピーしておいたUUID(例では「9dca9f66-3587-47fd-8e24-d0e153cc4fb2」)と差し替えます。複数の書籍を制作する場合は、書籍ごとに違うUUIDを付けてください。
            <!-- 言語 -->
            <dc:language>ja</dc:language>
          
            <!-- ファイルid -->
            <dc:identifier id="unique-id">urn:uuid:9dca9f66-3587-47fd-8e24-d0e153cc4fb2</dc:identifier>
          
            <!-- 更新日 -->
            <meta property="dcterms:modified">2016-08-15T00:00:00Z</meta>
          
b. 書籍情報を編集する
  • 「standard.opf」ファイルの14、15行目の「作品名」、18、20行目の「著者名」、24、25行目の「出版社名」、34行目の「更新日」(発行日)の書籍情報をご自分のものと差し替えます。「作品名」「著者名」「出版社名」にはカタカナでよみがなを入れます。
  • 表示させる項目に関しては、電書協のサイトの『電子書籍「奥付」推奨モデル』に資料がありますので参考にしてください。
            <!-- 作品名 -->
            <dc:title id="title">銀色の獅子 -テンプレート版-</dc:title>
            <meta refines="#title" property="file-as">ギンイロノシシ -テンプレートバン-</meta>
            
            <!-- 著者名 -->
            <dc:creator id="creator01">Dark Currant</dc:creator>
            <meta refines="#creator01" property="role" scheme="marc:relators">aut</meta>
            <meta refines="#creator01" property="file-as">ダーク・カラント</meta>
            <meta refines="#creator01" property="display-seq">1</meta>
            
            <!-- 出版社名 -->
            <dc:publisher id="publisher">Dark Currant's Novels Site</dc:publisher>
            <meta refines="#publisher" property="file-as">ダーク・カラント・ノベルス・サイト</meta>
            
            <!-- 言語 -->
            <dc:language>ja</dc:language>
            
            <!-- ファイルid -->
            <dc:identifier id="unique-id">urn:uuid:cc9fce31-939f-41be-85ec-8d2d651a836d</dc:identifier>
            
            <!-- 更新日 -->
            <meta property="dcterms:modified">2016-09-18T00:00:00Z</meta>
            
          
  • 以下は「著者名」が二人の場合の例です。
            <!-- 著者名 -->
            <dc:creator id="creator01">Dark Currant</dc:creator>
            <meta refines="#creator01" property="role" scheme="marc:relators">aut</meta>
            <meta refines="#creator01" property="file-as">ダーク・カラント</meta>
            <meta refines="#creator01" property="display-seq">1</meta>
            
            <dc:creator id="creator02">騨亜九 加蘭戸<</dc:creator>
            <meta refines="#creator02" property="role" scheme="marc:relators">aut</meta>
            <meta refines="#creator02" property="file-as">ダークカラント</meta>
            <meta refines="#creator02" property="display-seq">2</meta>
            
            <!-- 出版社名 -->
          
c. <manifest>〜</manifest>内の画像ファイル情報を編集する
  • 「standard.opf」ファイルの60行目「<!-- image -->」以下にあるファイルリストの内容を「image」フォルダの中にある画像ファイルの内容に合わせて追加、削除します。また、ファイルタイプに合わせて各行の「media-type」も変更します。
  • 以下はファイルを整理した後の「image」フォルダの中のファイルと、それに合わせて増減した「standard.opf」内の画像ファイルリストの例です。なお、ファイルの並び順は不同でかまいません。表紙用画像「cover.jpg」のみ記述が他と違うので注意してください。
            └─image(画像)
                  cover.jpg ----------- 表紙
                  deco_l.png ---------- 本扉ページワンポイント(大)
                  deco_s.png ---------- 奥付ページワンポイント(小)
                  ornament_l.png ------ 本扉/奥付ページ共用ライン(下)
                  ornament_u.png ------ 本扉/奥付ページ共用ライン(上)
                  illust_01.jpg ------- 挿絵1
                  illust_02.jpg ------- 挿絵2
                  illust_03.gif ------- 挿絵3
                  cover_b.jpg --------- 裏表紙
          
            <!-- image -->
            <item media-type="image/jpeg" id="cover"        href="image/cover.jpg" properties="cover-image"/>
            <item media-type="image/png"  id="deco_l"       href="image/deco_l.png"/>
            <item media-type="image/png"  id="deco_s"       href="image/deco_s.png"/>
            <item media-type="image/png"  id="ornament_l"   href="image/ornament_l.png"/>
            <item media-type="image/png"  id="ornament_u"   href="image/ornament_u.png"/>
            <item media-type="image/jpeg" id="illust_01"    href="image/illust_01.jpg"/>
            <item media-type="image/jpeg" id="illust_02"    href="image/illust_02.jpg"/>
            <item media-type="image/gif " id="illust_03"    href="image/illust_03.gif"/>
            <item media-type="image/jpeg" id="cover_b"      href="image/cover_b.jpg"/>
          
d. <manifest>〜</manifest>内のxhtmlファイル情報を編集する
  • 「standard.opf」ファイルの76行目「<!-- xhtml -->」以下(行番号はオリジナル時のもので編集内容により変わります)にあるファイルリストの内容を「xhtml」フォルダの中にあるxhtmlファイルの内容に合わせて追加、削除します。
  • 以下はファイルを整理した後の「xhtml」フォルダの中のファイルと、それに合わせて増減した「standard.opf」内のxhtmlファイルリストの例です。
            └─Text(本文ページ/ページ順)
                  p-cover.xhtml -------------- カバー
                  p-titlepage.xhtml ---------- 本扉
                  p-caution.xhtml ------------ 電子版用の注意書き
                  p-dedication.xhtml --------- 献辞
                  p-toc.xhtml ---------------- 目次
                  p-illust-01.xhtml ---------- 挿絵1     ※元ファイル「p-illust-fix-r.xhtml」
                  p-illust-02.xhtml ---------- 挿絵2     ※元ファイル「p-illust-fix-l.xhtml」
                  p-illust-03.xhtml ---------- 挿絵3     ※元ファイル「p-illust-fix.xhtml」
                  p-characters.xhtml --------- 登場人物
                  p-preface.xhtml ------------ まえがき
                  p-prologue.xhtml ----------- プロローグ
                  p-001-00.xhtml ------------- 扉(第一章)
                  p-001-01.xhtml ------------- 本文(第一章 第一節)
                  p-001-02.xhtml ------------- 本文(第一章 第二節)
                  p-001-03.xhtml ------------- 本文(第一章 第三節)
                  p-001-04.xhtml ------------- 本文(第一章 第四節)
                  p-002-00.xhtml ------------- 扉(第二章)
                  p-002-01.xhtml ------------- 本文(第二章 第一節)
                  p-002-02.xhtml ------------- 本文(第二章 第二節)
                  p-epilogue.xhtml ----------- エピローグ
                  p-afterword.xhtml ---------- あとがき
                  p-credit.xhtml ------------- クレジット
                  p-colophon.xhtml ----------- 奥付
                  p-backcover.xhtml ---------- 裏表紙
          
  • 挿絵ページはリフロー型か固定レイアウトかで指定が違ってくるので、メモしておいた元ファイル(挿絵サンプルページ)と同じ指定にしてください。
  • この例では「p-illust-01.xhtml」の元ファイルが「p-illust-fix-r.xhtml」、「p-illust-02.xhtml」の元ファイルが「p-illust-fix-l.xhtml」、「p-illust-03.xhtml」の元ファイルが「p-illust-fix.xhtml」と3ページともに固定レイアウトの指定にしています。
  • 2016/10/25公開版(第三版)より表紙ページの指定をimg(リフロー型)からsvg(固定レイアウト)に変更したため、「standard.opf」ファイルの「p-cover.xhtml」の指定も固定レイアウト指定に変更しています。
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-illust-ref-r" href="xhtml/p-illust-ref-r.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-illust-ref-l" href="xhtml/p-illust-ref-l.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-illust-ref"   href="xhtml/p-illust-ref.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-illust-fix"   href="xhtml/p-illust-fix.xhtml" properties="svg"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-illust-fix-s" href="xhtml/p-illust-fix-s.xhtml" properties="svg"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-illust-fix-r" href="xhtml/p-illust-fix-r.xhtml" properties="svg"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-illust-fix-l" href="xhtml/p-illust-fix-l.xhtml" properties="svg"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-illust-fix-c" href="xhtml/p-illust-fix-c.xhtml" properties="svg"/>
          
            <!-- xhtml -->
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-cover"        href="xhtml/p-cover.xhtml" properties="svg"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-titlepage"    href="xhtml/p-titlepage.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-caution"      href="xhtml/p-caution.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-dedication"   href="xhtml/p-dedication.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-toc"          href="xhtml/p-toc.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-illust-01"    href="xhtml/p-illust-01.xhtml" properties="svg"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-illust-02"    href="xhtml/p-illust-02.xhtml" properties="svg"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-illust-03"    href="xhtml/p-illust-03.xhtml" properties="svg"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-characters"   href="xhtml/p-characters.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-preface"      href="xhtml/p-preface.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-prologue"     href="xhtml/p-prologue.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-001-00"       href="xhtml/p-001-00.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-001-01"       href="xhtml/p-001-01.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-001-02"       href="xhtml/p-001-02.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-001-03"       href="xhtml/p-001-03.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-001-04"       href="xhtml/p-001-04.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-002-00"       href="xhtml/p-002-00.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-002-01"       href="xhtml/p-002-01.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-002-02"       href="xhtml/p-002-02.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-epilogue"     href="xhtml/p-epilogue.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-afterword"    href="xhtml/p-afterword.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-credit"       href="xhtml/p-credit.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-colophon"     href="xhtml/p-colophon.xhtml"/>
            <item media-type="application/xhtml+xml" id="p-backcover"    href="xhtml/p-backcover.xhtml" properties="svg"/>
          
e. <spine>〜</spine>内のファイルリストを編集する
  • 「standard.opf」ファイルの105行目<spine page-progression-direction="rtl">以下(行番号はオリジナル時のもので編集内容により変わります)にあるファイルの並び順を、実際に書籍として表示させる順番に並べます。
  • 以下は「xhtml」フォルダの中のファイル(表示順)と、<spine>内のファイルリストの例です。「properties="page-spread-left"」または「properties="page-spread-right"」は見開き表示の場合に左右どちらのページに表示させるかの指定で、なりゆきにまかせる場合は省略します。この例の場合、『電子版用の注意書き』と『クレジット』のみ省略し、他は一般的な書籍の表示に合わせて指定しています(右綴じ・右開きを想定)。好みに合わせて変更してください。また、リーディングシステムによって見開き表示に対応していない場合があります。
  • 画像のみで構成されたページはリフロー型か固定レイアウトかで指定が違ってきます。「p-cover.xhtml」「p-backcover.xhtml」は固定レイアウトの中央揃えの指定となっています。
  • 2016/10/25公開版(第三版)より表紙ページの指定をimg(リフロー型)からsvg(固定レイアウト)に変更したため、「standard.opf」ファイルの「p-cover.xhtml」の指定も固定レイアウト指定に変更しています。
            └─Text(本文ページ/ページ順)
                  p-cover.xhtml -------------- カバー                 中央
                  p-titlepage.xhtml ---------- 本扉                   左
                  p-caution.xhtml ------------ 電子版用の注意書き     なりゆき
                  p-dedication.xhtml --------- 献辞                   左
                  p-toc.xhtml ---------------- 目次                   左
                  p-illust-01.xhtml ---------- 挿絵1                  右     ※元ファイル「p-illust-fix-r.xhtml」
                  p-illust-02.xhtml ---------- 挿絵2                  左     ※元ファイル「p-illust-fix-l.xhtml」
                  p-illust-03.xhtml ---------- 挿絵3                  中央   ※元ファイル「p-illust-fix.xhtml」
                  p-characters.xhtml --------- 登場人物               右
                  p-preface.xhtml ------------ まえがき               左
                  p-prologue.xhtml ----------- プロローグ             左
                  p-001-00.xhtml ------------- 扉(第一章)           左
                  p-001-01.xhtml ------------- 本文(第一章 第一節)  左
                  p-001-02.xhtml ------------- 本文(第一章 第二節)  左
                  p-001-03.xhtml ------------- 本文(第一章 第三節)  左
                  p-001-04.xhtml ------------- 本文(第一章 第四節)  左
                  p-002-00.xhtml ------------- 扉(第二章)           左
                  p-002-01.xhtml ------------- 本文(第二章 第一節)  左
                  p-002-02.xhtml ------------- 本文(第二章 第二節)  左
                  p-epilogue.xhtml ----------- エピローグ             左
                  p-afterword.xhtml ---------- あとがき               左
                  p-credit.xhtml ------------- クレジット             なりゆき
                  p-colophon.xhtml ----------- 奥付                   左
                  p-backcover.xhtml ---------- 裏表紙                 中央
          
  • 挿絵ページ「p-illust-**.xhtml」に関しては、メモしておいた元ファイル(挿絵サンプルページ)と同じ指定にしてください。この例では「p-illust-01.xhtml」の元ファイルが「p-illust-fix-r.xhtml」、「p-illust-02.xhtml」の元ファイルが「p-illust-fix-l.xhtml」、「p-illust-03.xhtml」の元ファイルが「p-illust-fix.xhtml」となっているので、それぞれの元ファイルと同じ指定にしています。
            <itemref linear="yes" idref="p-illust-ref-r" properties="page-spread-right"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-illust-ref-l" properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-illust-ref"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-illust-fix"   properties="rendition:layout-pre-paginated rendition:spread-none rendition:page-spread-center"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-illust-fix-s" properties="rendition:layout-pre-paginated rendition:orientation-portrait rendition:spread-none rendition:page-spread-center"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-illust-fix-r" properties="rendition:layout-pre-paginated page-spread-right"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-illust-fix-l" properties="rendition:layout-pre-paginated page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-illust-fix-c" properties="rendition:layout-pre-paginated rendition:spread-none rendition:page-spread-center"/>
          
            <spine page-progression-direction="rtl">
            
            <itemref linear="yes" idref="p-cover"        properties="rendition:layout-pre-paginated rendition:spread-none rendition:page-spread-center"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-titlepage"    properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-caution"      properties="page-spread-right"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-dedication"   properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-toc"          properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-illust-01"    properties="rendition:layout-pre-paginated page-spread-right"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-illust-02"    properties="rendition:layout-pre-paginated page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-illust-03"    properties="rendition:layout-pre-paginated rendition:spread-none rendition:page-spread-center"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-characters"   properties="page-spread-right"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-preface"      properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-prologue"     properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-001-00"       properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-001-01"       properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-001-02"       properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-001-03"       properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-001-04"       properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-002-00"       properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-002-01"       properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-002-02"       properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-epilogue"     properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-afterword"    properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-credit"       properties="page-spread-right"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-colophon"     properties="page-spread-left"/>
            <itemref linear="yes" idref="p-backcover"    properties="rendition:layout-pre-paginated rendition:spread-none rendition:page-spread-center"/>
            </spine>
          

7. 「EpubCheck」で検証しEPUBファイルを作成する

  • 編集した各ファイルを検証ツール「EpubCheck」にかけてエラーが指摘されなければ完成です(EPUB3ファイルは自動的に作成されます)。
  • EpubCheck』のサイトから最新版の「EpubCheck」(2016/10/25現在のバージョンは4.0.1)のリンクをたどってダウンロードし、適当なフォルダに解凍します。ここでは例として、Cドライブの「ebook」の下に「epubcheck」というフォルダを作成し、そこに解凍したとします。
  • 2016/10/25公開版(第三版)より「EpubCheck」のバージョンが「3.0.1」から「4.0.1」となったため、ファイル名からバージョン名がなくなり(epubcheck-3.0.1.jar → epubcheck.jar」、メッセージが日本語化しています。また、3.0.1とは処理結果が異なる場合があります。
              C:.
              └─ebook
                  │  dc_template_01_winered_ep3_ebpaj_03.epub
                  │
                  ├─epubcheck   ←----   epubcheckツール用フォルダ
                  │  │  COPYING.txt
                  │  │  epubcheck.jar
                  │  │  README.txt
                  │  │  THIRD-PARTY.txt
                  │  │
                  │  ├─lib
                  │  │
                  │  └─licenses
                  │
                  └─files   ←----   編集した各ファイル用フォルダ
          
  • 以下のテキストを丸ごとコピーし、Cドライブの「ebook」の下に「makeepubcheck.bat」という名前のバッチファイルを作成してペーストし、保存します。ファイルの保存場所が例と違う場合はご自分の環境に合わせてパスを書き換えますが、よくわからないという方は例と同じフォルダとファイルの構成にしておくことをおすすめします。
            @echo off
            
            echo epubファイルを作成しています. . .
            echo.
            
            cd epubcheck
            java -jar epubcheck.jar c:\ebook\files\ -mode exp -save
            cd ..
            echo.
            
            pause
          
  • 以下は「makeepubcheck.bat」ファイルを作成した後の状態です。
              C:.
              └─ebook
                │  dc_template_01_winered_ep3_ebpaj_03.epub
                  │  makeepubcheck.bat  ←----  EpubCheck&Epub作成用バッチファイル
                  │
                  ├─epubcheck   ←-----------  epubcheckツール用フォルダ
                                    ------------
          
  • 「makeepubcheck.bat」ファイルをダブルクリックして実行すると、各ファイルを「EpubCheck」で検証しつつ、「files.epub」という名前のEPUBファイルを作成します。最後に「エラーも警告も検出されませんでした.」と表示されれば検証をパスしています。ウィンドウが自動的に閉じないのはエラー内容をスクロールして確認できるようにしてあるためです。ウィンドウを閉じるには適当なキーを押します。以下は検証をパスした時の表示例です。
            epubファイルを作成しています. . .
            
            EPUB version 3.0.1 のルールを使って検証します.
            エラーも警告も検出されませんでした.
            epubcheck 完了
            
            続行するには何かキーを押してください . . .
            
  • 「警告が検出されました」または「エラーが検出されました」と表示された場合は、その行よりも前にエラーの原因となっているファイル名と行番号およびエラー内容が表示されるのでそれを参考にして記述に間違いがないかを確認し、訂正してから再度実行します。タグの閉じ忘れや打ち間違い等のミスに注意してください。
  • エラー内容が狭いウィンドウ内では見にくい時は、ウィンドウ左上の黒いアイコンをクリック→「編集」→「すべて選択」、もう一度黒いアイコンをクリック→「編集」→「コピー」でエラー内容をエディタなどにペーストして確認できます。
  • エラー内容をいちいちコピーして確認するのが面倒という場合は、エラー内容をファイルの形で確認することもできます。「makeepubcheck.bat」の7行目を以下の一行と入れ替えて、ファイル名を「makeepubcheck_to_log.bat」として保存します。
            java -jar epubcheck.jar c:\ebook\files\ -mode exp -save 2> c:\ebook\~epubcheck.log
          
  • 「makeepubcheck_to_log.bat」をダブルクリックして実行すると、「~epubcheck.log」というログファイルを自動的に作成してエラー内容を書き出します。「エラーも警告も検出されませんでした.」と表示された時は何も書き込まれませんが、表示されなかった時は「~epubcheck.log」ファイルをエディタ等で開いてエラー内容を確認してください。なお、「~epubcheck.log」ファイルは「makeepubcheck_to_log.bat」を実行するたびに上書きされます。
  • 「EpubCheck」を使用するにはJava Development Kit (JDK) の1.7以上のバージョンが必要です。「EpubCheck」がうまく動かない時は、最新の「java」を公式サイトからインストールしてください。このあたりでつまづいてしまった時は、「java インストール 入門」といったキーワードで検索すると詳しく図解したサイトがいろいろと出てきますので自力で頑張りましょう。
  • どうしても「EpubCheck」が動かないという時は、『《付録》Kindle本作成について』を参考に「ZIP」を使用してEPUBファイルを作成した後、『EPUB Validator (beta)』のサイトにてEPUBファイルをアップロードして検証してください(※ただし、ファイルサイズが10MB以下という制限があります)。

8. EPUBファイルをリーディングシステムで確認する

  • 『Adobe Digital Editions』に「files.epub」ファイルをドラッグして開き、それぞれのページが意図した通りに表示されているかを確認します。特に目次ページからのリンク、あとがきや奥付等に入れたURL等は実際にクリックして該当ページ、該当サイトにジャンプするかどうかすべてチェックしてください。
  • 各xhtmlファイルの内容を修正してから再度、「files.epub」ファイルを作成する時は、一度『Adobe Digital Editions』の「ライブラリへ戻る」アイコンをクリックしてライブラリ表示へ戻ります(開いたままの「files.epub」はロックされていて上書きされません)。
  • 「files.epub」ファイルを作成し直したら、左上に表示されている最後に開いた本の[読む]をクリックして本を開き直します。
  • なお、途中で「standard.opf」ファイルの書籍情報を再度変更した場合、一度読み込んだ書籍の書籍名は『Adobe Digital Editions』上では変更されません。ファイル名を変更して別の書籍として開くか、ウィンドウ右側の書籍一覧から該当書籍上で右クリック、「ライブラリから削除」→確認ウィンドウ上で「削除」をクリックして一度書籍をライブラリから削除し、再度ファイルをドラッグして読み込み直します。
  • フォントや行間、装飾画像とのバランス等、見た目の雰囲気は端末やリーディングシステムにより違ってきますので、『Sigil』の簡易ビュアー表示や『Adobe Digital Editions』による表示が必ずしもすべての環境でそのまま再現されるわけではありません。端末やリーディングシステムによる表示の違いについては『リーディングシステムによる表示サンプル 第三版』ページも参考にしてください。

《制作のヒント》

  • テンプレートは基本的にリフロー型で構成していますが、表紙ページ/裏表紙ページ/挿絵ページの一部のみ固定レイアウトを使用しています。
  • 電書協テンプレートのリンクは「青い傍線付き/文字色は常に青」がデフォルトとなっていますが、このテンプレートでは見た目重視のために「傍線なし/文字色は本文と同じ色、hover/focus/active時は灰色)」を標準で使用しています(※『KADOKAWA-EPUB 制作仕様』で公開されている資料を参照しました)。基本的に独自の文字色指定は推奨されていないため、デフォルトの指定に戻したい場合は、「style-darkcurrant.css」を編集し、『リンク指定』内の指定を削除してください。ただし、リーディングシステムによっては「傍線なし」の指定にしていても強制的に「傍線あり」になることもあり、表示にかなり違いがあります。
  • このEPUB3テンプレートからKindle本を作成される場合は、「KindleGen」の使用方法について『《付録》Kindle本作成について』ページで解説していますので参考にしてください。

《その他の注意》

  • テンプレートの内容については適宜見直しを行っているため、解説に使用している画像の細部やコードについては一部実際のものと違っている場合があります。
  • 使用しているツール類はバージョンによりこの説明とファイル構成やファイル名、操作が異なる場合があります。
  • この制作方法は筆者が主にKindle用に作成したEPUBを元に記述しており、内容が必ずしも正しいとは限りません。また、ここで紹介したツールや参考サイトに関しても、安全性や正確さを保証するものではありません。利用される際は自己責任でお願い致します。
  • テンプレートに関する使用上の注意、利用規定等に関しては『EPUBテンプレート』のページをご覧ください。
  • 『Sigil』の最新バージョン0.9.6ではEPUB3に対応したようですが、このページで使用している例以外の機能に関しては未検証です(2016年10月25日現在)。
  • 『Sigil』で「dc_template_01_winered_ep3_ebpaj_03.epub」を開いた時に「Opening this EPUB generated warnings.」等のエラーメッセージが表示された場合は、「Close」をクリックしてエラーを無視してください。また、『Sigil』での保存は行わないでください。「toc.ncx」が自動的に追加され、一部の記述が書き換えられてしまうため、「EpubCheck」をクリアできなくなります。
  • リーディングシステムとしてiTunesで表示を確認した時は以下の点に注意してください。

    iTunes のように、読み込んだ EPUB ファイル内に独自ファイルを埋め込む(そのデータは再度 epubcheck をかけるとエラーとなる)ような、ファイルの改変をしてしまう RS にご注意ください。監修時にはコピーを用いるなどして、一度他の RS に読み込ませたものを納品してしまわないことを推奨します。

    ―― 『電書協 EPUB 3 制作ガイド』より

《電書協仕様について》

電書協 EPUB 3 制作ガイド』より一部を抜粋
  • 基本的なフォルダ構成を以下のとおりとする
  •                 rootフォルダ
                    └─ mimetype
                         ├─META-INFフォルダ
                         │    container.xml
                         └─itemフォルダ
                              │  standard.opf
                              │  navigation-documents.xhtml
                              │  imageフォルダ
                              │  styleフォルダ
                              └─xhtmlフォルダ
                
  • 簡易コーディングルール
    • 文字コードはUTF-8N(BOM無し)を推奨
    • 改行コード「CR+LF」「CR」「LF」を同一ファイル内で混在させない
    • 制作ガイドで触れていないHTML要素やCSSプロパティの利用は非推奨
    • 煩雑になるのを避けるため、<p>には極力classを指定しない
    • <div>は必ず開始タグと閉じタグの直前直後にそれぞれ改行コードを入れる
    • <p>と見出しの<h*>は、開始タグの直後および閉じタグの直前には改行コードを入れない
  • 縦組みにおける「縦組みでのテキスト左右中央配置」は非推奨
  • Package Document(OPFファイル)のguide 要素は廃止
  • ナビゲーション文書(EPUB Navigation Document)のncxは廃止
  • カバー画像のファイル名はcover.jpgとする
  • body要素のmarginとpaddingは0をデフォルトとする
  • 縦中横は半角3桁まで、それ以上は画像とする
  • 非表示指定の{ display: none; } は含めないか、コメントアウトを用いる
  • 基本的なフォルダ構成とファイル名は付属のテンプレート通りとする
  • XHTML 文書の「<title>〜</title>」部分には、そのファイルに含まれる内容のタイトルを挿入する。特に指示がない場合は作品名を挿入。メインタイトルと、サブタイトルやシリーズ名との間は、全角アキでつなぐ。
  • ソース中の改行やインデント、要素内の属性順等、ソースの整形に関しては、特に指示がないかぎり、付属のテンプレートに準じた整形を行う。

《独自仕様について》

  • 基本的に『電書協 EPUB 3 制作ガイド』および付属のテンプレートに沿って制作していますが、一部改変部分があります。
  • 電書協テンプレートに付属のスタイルシートは編集せずにすべてそのまま使用し、独自の指定は追加した「style-darkcurrant.css」内にあります。
  • 電書協 EPUB 3 制作ガイド』では、ソース中の改行やインデント、ソースの整形に関しては、特に指示がないかぎり、付属のテンプレートに準じた整形を行う――とありますが、見た目の更正のしやすさなどを重視し、一部を変更しています。
  • 主に校正時などの見やすさを考慮し、本文中には一行ごとに改行を入れています。
  • 電書協テンプレートのリンクは「青い傍線付き/文字色は常に青」がデフォルトとなっていますが、このテンプレートでは見た目を優先し「傍線なし/文字色は本文と同じ色、hover/focus/active時は灰色)」を標準で使用しています(※『KADOKAWA-EPUB 制作仕様』で公開されている資料を参照しました)。
  • 改行コードの混在を避けるため、Windows標準の「CR+LF」に統一しました。

《2013年版テンプレートからの主な変更点》

  • 電書協 EPUB 3 制作ガイド』に準拠するにともない、以下に変更した主な点を挙げます。
    • 基本的なフォルダ構成を電書協推奨のものに統一
    • パッケージ文書(Package Document/OPFファイル)のファイル名を「content.opf」から「standard.opf」に変更
    • ナビゲーション文書(EPUB Navigation Document)のファイル名を「toc.xhtml」から「navigation-documents.xhtml」に変更し、さらに格納するフォルダの階層を変更
    • カバー画像のファイル名を「cover_01.jpg」から「cover.jpg」に変更。あわせて裏表紙も「cover_02.jpg」から「cover_b.jpg」に変更
    • 「toc.ncx」ファイルを削除
    • 「standard.opf」内の書籍情報を電書協推奨の項目に変更
    • 「扉ページ」の名称を「本扉ページ」に変更
    • 本文中の<br />をスペースなしの<br/>に統一
    • 各ページに割り当てる見出し用のアンカー名を変更
    • カバー画像の縦横サイズを1000x1600ピクセルから1127x1600ピクセルに変更
    • 「p-cover.xhtml」の画像指定をsvgに変更

《使用ツール/参考ツール》

  • 「Adobe Digital Editions」
    Adobe公式サイト内『Adobe Digital Editions
    最新バージョン4.5.2では日本語表示が乱れるため、3.0を使用します。上部「Download」からダウンロードページに飛び、下の方にあるリンクから「3.0」をダウンロードしてください。
  • 「EpubCheck」
    GitHub『IDPF_epubcheck Validation tool for EPUB
  • 「Sigil」
    Sigil Ebook『Sigil Ebook - Sigil is a multi-platform EPUB ebook Editor
  • エディタ
    推奨文字コードは「UTF-8(BOMなし)」。改行コードは混在させなければ「CR+LF」「CR」「LF」のどれでも可。

《参照サイト》

《改訂記録》


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